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卒後5年目で大学を離れて、海外留学へ - 田端実・東京ベイ・浦安市川医療センター心臓血管外科部長◆Vol.1

インタビュー 2017年4月24日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「当直はなし、オンコールは3日に1回」。勤務環境が厳しいとされる心臓血管外科で、これを実践しているのが、東京ベイ・浦安市川医療センター。周術期管理を行う集中治療医との役割分担、連携により、この体制が可能になった。診療看護師の養成にも取り組んでいるのが特徴。同センター心臓血管外科部長の田端実氏は、厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」でも、これらの取り組みを発表した。田端氏に、自身のキャリアを踏まえながら、同センターの取り組みや今後の日本の医療の在り方についてお聞きした(2017年1月28日にインタビュー。計3回の連載)。 ――まず先生ご自身のキャリアについて、お教えください。心臓血管外科を目指されたのは、いつ頃なのでしょうか(略歴は文末に掲載)。 医学部の4年生くらいまでは、医師以外の職業も考えていましたが、5年生になり臨床実習が始まると、外科医の仕事に大きな魅力を感じるようになりました。卒業したのは1999年。臨床研修の必修化前なので、まず外科全般を一通り4年間で研修し、心臓血管外科の道に入ったのは、卒後5年目。最初は肝胆膵外科に興味がありま...