1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「心肺蘇生、希望せず」さまざまな懸念

「心肺蘇生、希望せず」さまざまな懸念

レポート 2017年4月21日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

日本臨床救急医学会が、「人生の最終段階にある傷病者の意思に沿った救急現場での心肺蘇生等のあり方に関する提言」を4月7日に公表した。心肺蘇生等を希望しない傷病者の意思を救急隊が書面で確認した場面を想定した提言で、まず心肺蘇生等を開始し、かかりつけ医等から具体的指示を確認できれば、その指示に基づいて中止できるとしている。 m3.com編集部でこの提言について尋ねたところ、Q4の「心肺蘇生等を希望しない」と事前に意思表示していた患者への対応として、懸念される点は「最期の時点での家族の意思」が開業医(60.4%)、勤務医(57.0%)とも最多で、2位が指示書の信頼性(開業医51.3%、勤務医48.2%)。指示書に基づいて対応する難しさが浮かび上がった。 Q1:患者の事前指示書の作成に関わった経験はありますか? Q2:ご自身が関わった事前指示書で「心肺蘇生等を希望しない」との意思表示をした患者はいましたか? 患者の事前指示書の作成に関わったことのあるのは開業医が33.7%、勤務医が22.3%といずれも2、3割にとどまり 、事前指示書で「心肺蘇生等を希望しない」と意思表示した患者がいた割合も開業医...