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「地域別の診療報酬、反対」、横倉日医会長

レポート 2017年4月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、4月26日の定例記者会見で、「医療は全国一律の単価で提供すべき」と述べ、4月20日の財政制度等審議会財政制度分科会で議論された「地域別の診療報酬」の設定への反対を表明した。「病床再編に向けた都道府県の権限の整備」については、まず地域医療構想の実現に向けて、公的医療機関の非稼動病床の削減が先決であるとし、「かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担の導⼊」なども反対、「問題点を挙げるときりがない」と横倉会長は指摘。 その一方で、「⾦融資産等を考慮に入れた負担を求める仕組みの医療保険への適⽤拡⼤」については、日医は応能負担の導入を提言していることから支持、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算のゼロベースでの抜本的⾒直し」に関しても医薬品の開発費用は、診療報酬以外の財源充当を求めていることから、徐々に進めるべきであるとした。財政審では医療分野について計26の改革項目を掲げているが、個別項目評価の賛否は分かれた(資料は、日医のホームページ)。 横倉会長は、経済の好循環を生み出すためにも、社会保障を充実し、老後の生活や消費の不安などを解消する必要性を繰り返し強調。日医は...