癌の化学療法、先進医療Bとして3件を承認
レポート
2017年4月26日 (水)
水谷悠(m3.com編集部)
中央社会保険医療協議会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は4月26日の総会で、治癒切除後小腸腺癌に対する術後化学療法、腹膜播種を伴う胃癌に対するS-1/シスプラチン+パクリタキセル腹腔内投与併用療法と、膵癌腹膜転移に対するS-1+パクリタキセル経静脈腹腔内投与併用療法の3件を、先進医療Bとして承認した。いずれも、保険収載もしくは薬事承認を目指す(資料は厚生労働省のホームページ)。 治癒切除後小腸腺癌に対する術後化学療法は、国立がん研究センター中央病院が申請。治癒切除後病理学的ステージIからIIIの小腸腺癌が対象で、主要評価項目は無再発生存期間、副次評価項目は全生存期間、無病生存期間と有害事象発生割合。予定試験期間は14年6カ月、予定症例数は150例。先進医療に係る費用は174万8000円で、うち患者負担は3万円。 腹膜播種を伴う胃癌に対するS-1/シスプラチン+パクリタキセル腹腔内投与併用療法は名古屋大学医学部附属病院が申請。腹膜播種陽性の初発胃癌症例を対象に実施し、主要評価項目は1年全生存割合、副次的評価項目は奏効率、腹腔洗浄細胞診陰性化率と安全性。試験期間は3年...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。