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あはき療養費も受領委任制へ、社保審医療保険部会で報告

レポート 2017年4月27日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は、4月26日の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費(あはき療養費)について、2018年度中に「不正対策と併せて」受領委任制度を実施できるよう進めていくことを報告した。受領委任制度がある柔道整復療養費では不正が相次いでいるとして慎重意見が強かったが、専門委員会の議論を経て、「2017年度中のできる限り早期に行われる不正対策の具体的な制度設計の内容が適切なものであることを見極め、確認することを前提」として、あはき療養費でも認めることになった。 また、柔道整復療養費についても、不正請求事案への対応として、2018年度から施設管理者要件に実務経験や研修受講を義務付けることになった。いずれも専門委員会の議論を基に、3月27日に報告書が出された(資料は、厚労省のホームページ)。 あはき療養費は、年々増加しており、2014年度は計1050億円。患者がいったん全額を払い、保険者に療養費を請求する償還払いが原則だが、施術者や代行業者による代理受任も認められており、療養費ベースで95%が代理受任となっている...