外科専門医、「研修プログラム制は柔軟に運営」

4月28日の第117回日本外科学会定期学術集会の特別企画、「新専門医制度の現状と課題」で、同学会専門医制度委員会委員長の北川雄光氏（慶応義塾大学外科教授）は、地域医療に配慮して専攻医の募集定員を調整するほか、研修プログラム制を柔軟に運用するなど、新専門医制度への懸念を払拭しつつ準備を進めているとした上で、2018年度の新制度開始に向けた日本外科学会のスケジュールを説明した（表参照）。基幹病院からの研修プログラムの募集締め切りは、今年5月末までの予定だ。 日本外科学会の新専門医制度スケジュール予定 2017年 2月 外科プログラム整備基準修正版を提出 3～4月 新整備指針に基づいて、整備基準を作成 5月～ 基幹施設から研修プログラムの募集 6月～ 都道府県協議会との協議 7月～ 研修プログラムの審査 8月 専攻医の募集開始 10月～ 1次選考（その後、2次、3次選考） 2018年 4月 新専門医制度による修練開始 北川氏は直近の動きとして、4月25日の厚生労働省の「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」についても触れ、「専門医の取得は義務ではない」との方針が確認されたことについ...