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外科医養成「3本柱」を提言、岡山大の菊地氏

レポート 2017年5月1日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

4月28日に行われた第117回日本外科学会定期学術集会の特別企画「若き外科医からの提言-私たちの将来の外科医療を見据えて-」で、岡山大学医歯薬学総合研究科消化器外科学科助教の菊地覚次氏は、「外科研修の現状から見えた若手外科医の求めるもの~大規模surveyより~」と題して講演し、外科医養成のための「3本柱」を提言した。 外科医養成のために2010年に立ち上げた「岡山大学外科マネージメントセンター(MC)」に参加している研修医へのアンケート結果を基に、(1)ベースラインとなるカリキュラムを作成し、それに沿って評価、改良を行う、(2)各個人のニーズに合った情報提供と支援を強化、(3)指導医の教え方教育、指導者としての教育-を提示――が3本柱だ。医師数全体が増加する中で、微減となっている外科医養成に向け、岡山大外科MCの取り組みを語った(外科MCについては、同センターのホームページを参照)。 岡山大学助教の菊地覚次氏 菊地氏は、岡山大で初期臨床研修を実施しても、後期研修で残る医師が少ないことから、外科MCに登録している卒後6年目までの外科専門医未取得者101人を対象に2016年9月から10月...