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俺はいったい何をやっているのか?【連載小説「朔風」第56回】

火曜日、金曜日に更新

2017年5月12日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]【21】結局、その夜は大迫院長の言葉を振り切るようにして、院長室を後にした健太朗だったが、納得できぬ力が自分に降り掛かってきたことを感じて、どうにも落ち着かなかった。寝酒に用意したウィスキーの水割りが思ったより進んで、グラスの氷をスワリングしてカチカチいわせながら溜息が出た。柄にもなく妙に悲観的になって、ここ暫くの間で急変した生活を振り返る自分を意識してしまうのだ……。そもそも俺は、と健太朗は口に出さずにつぶやいた。バトラー病院には、地域医療の推進とか、その種の理想を掲げて...

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