初期研修先、「私たちが選んだ理由」◆Vol.1

今年も、約8500人の医師が誕生、この4月から医師人生の第一歩を踏み出した。医学が急速な進歩を遂げ、一方で超高齢社会を迎え、医学教育、医師養成の在り方が大きな変革期にある中、当事者である若手医師たちは自身のキャリアをどう描いているのだろうか。今年の医師国家試験の合格発表直後に5人の若手による座談会を企画、学生生活を振り返りつつ、今の思いや将来展望を語ってもらった（司会：橋本佳子・m3.com編集長、2017年3月22日に座談会を開催。計7回の連載）。 司会：まずはお互いの自己紹介を兼ねて、出身大学と4月からの研修先をお教えください。 Aさん（男）：私立大学を卒業して、大学の分院で研修をさせていただきます。 Bさん（女）：私も同じ私立大学を卒業しました。研修先は、やはり大学の分院です。 Cさん（女）：国立大学を卒業しました。4月からは市中病院で働きます。 Dさん（女）：Cさん（女）さんと同じ国立大学です。研修先は、国立病院機構の病院です。 Eさん（男）：私立大学卒業、大学の本院で研修いたします。 新卒医師座談会出席者は計5人。 「コモン・ディジーズを診たかったので、大学選ばず」 司会：研...