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「国試で座学」、臨床のブランクにならず◆Vol.3

スペシャル企画 2017年5月28日 (日)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

司会:国試をめぐっては、「臨床実習が充実しても、卒業試験、国試対策で中断されてしまう」といった指摘もあります。「臨床実習後OSCE」(post-CC OSCE;post clinical clerkship OSCE)を活用するなどして、医学教育から卒後の臨床研修までをシームレスに行うべきといった意見があります。 Aさん(男):個人的には、卒業試験や国試対策の半年、座学で勉強しなければいけない期間があっても、特に「ブランク」と感じてはいません。勉強の際に臨床実習の内容を思い出したり、試験の本番でも「あ、この症例、診たことある」と解けたものもあった。ただ、半年ではなく、1年とかもっと長い期間だったら、ブランクを感じたかもしれません。 Bさん(女):甘えかもしれませんが、臨床実習は、朝は8時前から夜も6時、7時とかまでかかるので、教科書を読んだりする勉強との両立がなかなか難しかったです。なので、臨床実習が終わった後、知識の整理のための時間をいただけたことは、逆に良かったかなと。例えば、消化器の内視鏡検査を実習でたくさん見学させていただき、その後の治療方針などは座学で知識の整理をしました。一...