m3.com トップ>医療維新>スペシャル企画|小説「朔風 ...>謎は謎のまま、話を院長に繋いだ【連載小説「朔風」第58回】

謎は謎のまま、話を院長に繋いだ【連載小説「朔風」第58回】

火曜日、金曜日に更新

2017年5月19日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]ハッキリ言って飯島には何と答えていいか、判らなかった。杉谷が何をとち狂ったのか、バトラー病院に来たいといい出した。その理由が本当のところ明瞭に掴めなかったし、安易に彼を歓迎して、その結果、まだ若く有為の医師が、すっかり人生を狂わしてしまうということだって考えられる。「……とにかく話はわかった。院長に話すだけは、話してみるよ」と飯島には答えたものの、健太朗は釈然としなかった。「おまえ、まさか自分がバトラー病院を離れた、そのリベンジ・マッチを杉谷くんに頼もうって訳じゃないよな?...

この記事は会員限定コンテンツです。
ログイン、または会員登録いただくと、続きがご覧になれます。

前の記事 次の記事

小説「朔風 ―バトラー病院の午後―」に関する記事(一覧

艶然と揺れていた瞳【連載小説「朔風」第61回】 2017/5/30

どこがどうとは分からぬが、非常にマズい展開だった【連載小説「朔風」第60回】 2017/5/26

「それですよ、わたしたちが先生を信頼できるのは」【連載小説「朔風」第59回】 2017/5/23

謎は謎のまま、話を院長に繋いだ【連載小説「朔風」第58回】 2017/5/19

「おまえ、すごい美人と付き合っているんだって?」【連載小説「朔風」第57回】 2017/5/16

俺はいったい何をやっているのか?【連載小説「朔風」第56回】 2017/5/12

健太朗は鼻白んだ【連載小説「朔風」第55回】 2017/5/9

カクテル越しの会話【連載小説「朔風」第54回】 2017/5/5

「病院の経営権は私たち医師が握る」【連載小説「朔風」第53回】 2017/5/2

離合集散は人の世の習い【連載小説「朔風」第52回】 2017/4/28

「市議たちは応援団になってもらわねば」【連載小説「朔風」第51回】 2017/4/25

「先生に寄せる信頼が雲散霧消しますよ」【連載小説「朔風」第50回】 2017/4/21

押しかけてきた議員たち【連載小説「朔風」第49回】 2017/4/18

民営化話で動揺する市職員【連載小説「朔風」第48回】 2017/4/14

コンビニ感覚の患者で過重労働を強いられている【連載小説「朔風」第47回】 2017/4/11

病院改善委員会での議論【連載小説「朔風」第46回】 2017/4/7

横紙破りの議員【連載小説「朔風」第45回】 2017/4/4

夜間救急でのトラブル【連載小説「朔風」第44回】 2017/3/31

ロマンの人【連載小説「朔風」第43回】 2017/3/28

「恋愛ごっこをするためなんかじゃない」【連載小説「朔風」第42回】 2017/3/24