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謎は謎のまま、話を院長に繋いだ【連載小説「朔風」第58回】

火曜日、金曜日に更新

2017年5月19日 久間十義(小説家)


[連載第1回はこちら]ハッキリ言って飯島には何と答えていいか、判らなかった。杉谷が何をとち狂ったのか、バトラー病院に来たいといい出した。その理由が本当のところ明瞭に掴めなかったし、安易に彼を歓迎して、その結果、まだ若く有為の医師が、すっかり人生を狂わしてしまうということだって考えられる。「……とにかく話はわかった。院長に話すだけは、話してみるよ」と飯島には答えたものの、健太朗は釈然としなかった。「おまえ、まさか自分がバトラー病院を離れた、そのリベンジ・マッチを杉谷くんに頼もうって訳じゃないよな?...

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