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「『適格性疑われる』も致し方ない」-田村遵一・群大病院病院長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2017年6月4日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

[初回はこちら] ――院内事故調の報告書から「過失あり」という文言を削除した後、新たな「事故調査委員会」(委員長:上田裕一・奈良県総合医療センター総長)と「病院改革委員会」(委員長:木村孟・大学評価・学位授与機構顧問)の2つの委員会が設置されました。なぜ2つの委員会を設置することになったのでしょうか。 まず、最初の事故調査報告書は社会からの評価を得られない、問題が解決しないということは分かったので、完全にやり直すかは別としても、第三者委員会にやっていいただく必要があると判断しました。最初の事故調査委員会では外部委員が1度しか話し合いに来ていないことも問題視されましたので。 ただ、調査には時間がかかります。医療上の問題の検証は別に行うとしても、すぐに群大のガバナンスやコンプライアンス体制なども見直す必要があるという意見もいただき、病院改革委員会を並行して作ることになりました。棲み分けは難しいところがあり、一般の方から見たら、なぜ2つあるのかと思われたかもしれません。 ――委員の人選はどのように行ったのでしょうか。 新事故調査委員会の上田先生は、医療関連の機関の方に相談して、ご紹介いただい...