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群大病院の改革続く、「病院長の突然訪問」-田村遵一・群大病院病院長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2017年6月14日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

[初回はこちら] ――病院経営への影響はいかがでしょうか。 特定機能病院の承認取消で、年間約3億円、がん診療連携拠点病院でも年間1億円ほどの減収です。それと患者さんも多少減りました。手術数もやや減少しています。病院経営は厳しいです。一番困るのは機器の更新。本当なら新しくしたいものをメンテナンスして使っている状況です。購入費の代わりに、メンテナンス費用が増えています。何年か続くと、病床、診療体制の縮小という議論もあるかもしれません。 ――経営改善のための努力はどのようなものがありますか。 材料費を減らす、薬品の買い方を変えるといったことはこれまで以上に進めていきます。また、群大病院は国立大学病院の中でも、極端に外来患者の数が多いという特徴があります。大学病院が外来患者を多く抱えるのは、役割分担を進めている医療制度上も、経営的に良くないようになっているので、これまで以上に、地域医療連携を進めていきたいです。その分で空いた時間を研究や診療の質向上につなげていきます。 ――医学部、病院でさまざまな改革が行われています。学部教育ではどのような変化がありますか。 医療安全や倫理の授業を増やしていま...