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「行き場ない患者」「病床減少」…、「地域包括ケア」の必要性◆Vol.3

医師調査 2017年6月22日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

[連載第1回はこちら] Q 「地域包括ケアシステム」の必要性を実感されていますか。 「地域包括ケアシステム」の必要性について、全体では「実感している」が29.2%、「どちらとも言えない」が40.5%、「実感していない」が13.6%、「分からない」が16.7%だった。 勤務先別で見ると、「実感している」の割合は、「公立病院」の医師で39.6%と最も高く、「診療所」の医師で23.6%と最も低かった。 Q どのような時に必要性を感じるかをご記入ください。 自由記述で、「地域包括ケアシステム」の必要性を感じる時を尋ねたところ、「退院後の高齢患者の行き先」について検討する場面という回答が多かった。 また、病床数減少や診療報酬上の在院日数制約など、政策誘導の結果としても、地域連携が不可欠になっているという指摘もあった。 【必要性を感じる時】 ・開業時に地区医師会への入会を拒否され現状に至っておりますが、在宅診療も行っているため個人での対応には限界があり、システム構築された地域ケアシステムは必要だと痛感しています。【診療所】 ・過疎地での精神科の医療に従事していて、他科との連携(相互の紹介、転院)介...