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研究資金改革、「若手枠の応募、11倍に」末松理事長

レポート 2017年5月30日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(AMED)が5月29日に開催したシンポジウムで、理事長の末松誠氏は「AMEDの現在と未来」と題した講演で、AMEDが進める研究資金や情報共有の改革状況を紹介。資金配分をベテランから若手の研究者に振り向ける試みで、若手の応募が2016年度は、2015年度と比べて11倍になったことなどを報告した。 AMEDの末松誠理事長 「ぼろを着てても心は錦」 AMEDの年間予算は1500億円程度。末松氏は、「米NIHの20分の1で非常に小さいように見えるが、貴重で大きなお金だと考えている。英国の橋渡し研究支援機関と同程度」。設立時にScienceの記事で「Japan's 'NIH' starts with modest funding but high ambitions」と形容されたことについて、「ぼろを着てても、心は錦」であるとした。 予算については、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省でバラバラだったルールを整理し、「研究費の機能的運用」ができるようになったと報告。「研究費の合算使用」「直接・間接費による研究補助員雇用」などが可能になったと示した。ル...