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「2016年の医療費伸び、ほぼ0%」、横倉会長

レポート 2017年6月1日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は5月31日の定例記者会見で、財務省の財政制度等審議会が提出した『「経済・財政再生計画」の着実な実施に向けた建議』に対する日医の見解を説明、「社会保障の伸びを抑制することなく、適切な財源確保が必要である」と訴えた。 5月25日の建議では「社会保障分野では「経済・財政再生計画の『目安』を達成するだけでなく、さらに社会保障関係費の伸びを抑制しなければならない」と主張している(『診療・介護報酬同時改定、「国民負担の抑制」を』を参照)。 厚生労働省が公表した最新の「医療費の動向調査」によると、2016年4月の診療報酬改定以降の4-12月の国民医療費は、対前年同期比で0.2%増、休日補正をするとほぼ0%にとどまっている。2016年度年間でも、伸び率はほぼ0%になることが見込まれる。 横倉会長はその理由を「抗ウイルス薬によるC型肝炎の減少による肝硬変、肝不全の減少と考えられる。これはイノベーションの成果であり、病に苦しむ人を助けたいという医療人の願いが実現された結果」と強調。日医が進めてきた日本健康会議の立ち上げなどの健康寿命の延伸の取り組み、糖尿病の早期介入、コスト意識を...