「入院から在宅移行」、 賛成は3割に留まる◆Vol.4
医師調査
2017年7月9日 (日)
高橋直純(m3.com編集部)
[連載第1回はこちら] Q 入院医療から在宅医療への移行を進める政策についてどのようにお考えでしょうか。 2025年の医療提供体制を原則2次医療圏ごとに示す「地域医療構想」では、2025年の「病床の必要量」と現状の病床数は、全国で計15万床以上の開きがある。 入院患者を在宅医療に移す、国の政策を受けたものだが、本調査では「賛成」は30.6%に留まった。「どちらとも言えない」が51.6%、「反対」が13.6%となった。 勤務先別で見ると、「賛成」の割合は、「大学病院」の医師で53.5%と最も高く、「診療所」の医師で20.7%と最も低かった。Vol.3で尋ねた「地域包括ケアシステム」の必要性でも、「診療所」の医師は「必要」とする割合は最も低く、地域完結型の医療・介護体制の構築に消極的な医師が少なくないことが窺える。 Q 「医療と介護の連携」の必要性を実感されていますか。 「医療と介護の連携の必要性」を実感しているかについては、「実感している」が69.4%、「どちらとも言えない」が21.0%、「実感していない」が6.4%だった。勤務先別でもほとんど違いがなかった。 ■回答医師の属性(診療科)...
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