1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「先発薬引き下げや差額自己負担」を削除、骨太2017

「先発薬引き下げや差額自己負担」を削除、骨太2017

レポート 2017年6月10日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

政府は6月9日、「経済財政運営と改革の基本方針2017(骨太の方針)」、「未来投資戦略2017」、「規制改革実施計画」を閣議決定した。閣議に先立ち開催した第10回経済財政諮問会議・第10回未来投資会議合同会議で議論された「骨太の方針」案では、6月2日の素案から、先発医薬品について、後発医薬品との差額を患者負担にすることや、後発医薬品までの薬価引き下げが削除された(資料は、内閣府ホームページ)。 骨太素案から削除されたのは、次の一文。 先発医薬品価格のうち、後発医薬品価格を超える部分について、保険財政の持続可能性や適切な給付と負担の観点を踏まえ、原則自己負担とすることや後発医薬品価格まで価格を引き下げることを含め検討し、本年末までに結論を得る。 一方で、素案段階の「メーカーが担う安定供給などの機能に配慮しつつ、後発医薬品の価格帯を集約化していくことを検討し、結論を得る」という文が、「メーカーが担う安定供給などの機能や後発医薬品産業の健全な発展・育成に配慮しつつ、後発医薬品の価格帯を集約化していくことを検討し、結論を得る」となり、製薬企業への配慮が盛り込まれた。 また、「競争力の強い医薬品...