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小説「朔風 ―バトラー病院の午後―」あらすじ・登場人物

スペシャル企画 2016年11月3日 (木)  m3.com編集部

都内の大学病院で外科医として勤務していた城戸健太朗は離婚や医療事故などをきっかけに、高校時代の同級生、飯島の誘いに乗って北海道の市立バトラー記念病院に移った。病院は地元経済の衰退や人口減少などで経営は悪化の一途たどっている。 ささくれだった心も、飯島や地付きの看護師・大島結美らの交流の中で徐々に落ち着いていった。そんな中、中央官僚出身の市長による、病院幹部の給与削減、権限縮小などが行われ、医師を派遣していた北斗医大はいっせいに医師を引き上げた。院長、そして飯島も大学に戻った。 市長は自衛隊出身の大迫を院長として招聘。かつての部下だった医師やコメディカルも応援に入った。そのうちの一人、救急医の吉川まゆみは気の強い美女であり、病院内にもさざ波が立つ。院長は経営改善に地道な努力を続けるが、市長と反市長派の対立といった地方政治にも病院の行方は左右される。 大迫や吉川は理想の医療を提供するには、医師たちが経営にも関与できるような体制にすべきと訴え、健太朗も誘う。彼らの提案に気乗りしないまま、吉川に誘われて、行きつけのスナック「ウルワシ」で議論を続けた。そして健太朗は吉川と一夜をともにした。 ■バ...