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「給与」と「時間」で不公平感を払拭 - 勤医協札幌病院◆Vol.2

レポート 2017年7月1日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

勤医協札幌病院の「彩(いろどり)」は、育児中の医師など、時短勤務を希望する医師を対象とした家庭医療専門医養成プログラム(詳細は、『女性医師支援、「ゆったり」「しっかり」 - 勤医協札幌病院』を参照)。 時短勤務医師に対しては、周囲の医師らからは不公平感がつきまといがち。それを払拭するための工夫をしている点も注目される。その一つが、「彩」の導入に当たって、「a Time Logger」というスマートフォンアプリを使い、各医師の時間の使い方を「見える化」したこと。これは「臨床業務」「管理業務」「食事・衛生」など、記録したい行動の種類をあらかじめ登録、該当するアイコンをタップすれば、毎日の行動を簡単に記録できるアプリだ。 「a Time Logger」を使い、病棟フルタイムの専攻医と、「彩」専攻医、そして副院長の佐藤健太氏自身、それぞれ2013年6月のある1週間の行動を記録した。下記は佐藤氏の記録の一例。各自がどんな時間の使い方をしているか、詳細に「見える化」でき、相互の理解につながるほか、自らの振り返りにも使える。 佐藤氏の「a Time Logger」の一例。各種行動が分単位で記録するこ...