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医師採用の決め手は「働きやすさ」 - JCHO大阪病院◆Vol.1

レポート 2017年7月11日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府が掲げる「働き方改革」。医療機関の中でも、早くから女性医師支援をはじめ、ワークライフバランス改善に取り組んできたのが、JCHO大阪病院(旧大阪厚生年金病院、大阪市福島区)。2003年に院長に就任した清野佳紀氏(現名誉院長)がその先頭に立って改善に取り組んできた。 2006年には第1回「にっけい子育て支援大賞」を受賞、「働きやすい病院評価事業」(NPO法人女性医師のキャリア形成・維持・向上を目指す会)の第一号認定も受け、2009年には内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ支援賞」を受賞した。ワークライフバランスが文化として定着したJCHO大阪病院。同病院の医師をはじめとする職員の勤務実態、改善の経緯や苦労などを清野氏に取材した(計3回の連載)。 「患者の立場に立てば、夜中に徹夜で働いていた医師に、手術をしてもらいたいとは考えないでしょう。当直明けを休みにするのは当然のこと。長時間労働を誇らしげに話すこと自体、おかしい」 こう語る清野佳紀氏。その言葉通り、JCHO大阪病院の場合、当直明けの日は、午前中は書類仕事などをしている医師はいるものの、外来や手術などの診療業務はない。 医師の時間...