「かかりつけ医以外受診で定額負担」反対、今村副会長

日本医師会副会長の今村聡氏は、6月25日の第140回日医定例代議員会で、「かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担導入」について、「かかりつけ医の普及に水を差す。今後の医療提供体制に重大な影響を及ぼす」と改めて反対する一方、大病院と中小病院・診療所の外来機能の分化・連携については引き続き検討するとし、特に大病院への直接受診については「救急を除いて、是正する必要がある」との考えを述べた。 さらに「かかりつけ医」の在り方について、今村副会長は、その役割を国民に周知することが必要であるとし、「かかりつけ医を制度化して、国民に強制的に持たせるのではなく、国民自らがかかりつけ医を持てるように、かかりつけ医機能を強化していく」との方針を掲げた。2016年度から、「日医かかりつけ医機能研修制度」を始めており、同制度の拡充を図っていくとした。 日本医師会副会長の今村聡氏 「かかりつけ医」の定義、誤解を懸念 代表質問で、秋田県代議員の佐藤家隆氏は、経済財政諮問会議の「経済・財政再生計画工程表」（2015年12月策定、2016年12月改定）で、「かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担導入検討」とされ、同...