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「医療体制維持と医師自身の健康両立を」

レポート 2017年6月26日 (月)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は6月25日の第140回日医定例代議員会で、医師の働き方改革で目指すべき方向性として、「医師自らがその議論をリードし、質の高い医療提供体制の維持と、医師自身の健康確保が両立するような制度の確立が重要だ」と述べ、6月21日に第1回会議を開催した日医の「医師の働き方検討委員会」での議論を基に、国への提言を行っていく考えを示した。 日本医師会の横倉義武会長 医師の働き方改革については、富山県代議員の馬瀬大助氏が代表質問で、30歳代の勤務医の時間外労働が月80時間を超えるとの報道を紹介し、「このような就労環境が果たして人間として許される範囲なのか、また医療安全の視点からも危険と隣り合わせではないか。早急に意見集約を行い、日医の見解を表明するべき」と指摘した。 これに対し横倉会長は、2016年1月に過労で自殺した新潟県内の女性研修医に言及し、「過度の時間外勤務は国民、患者にとっても医師にとっても決して良い結果を招くものではない。こうした事態が繰り返されることのないよう、医師の就労環境改善に向けて今後も会を挙げて取り組んでいく」と述べた。勤務医会員増加策を 馬瀬氏は、日医の...