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医師の働き方改革「ある程度の猶予を」、松本(吉)常任理事

レポート 2017年6月27日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の松本吉郎氏は6月25日の第140回定例代議員会で、医師の過重労働の問題に関して、「労働基準監督署が(病医院への是正勧告などに)かなり迅速なスピードで動いてくる可能性があるのは否定できない。医師は働き方の多様性、高い倫理性など他の労働者と異なる点が多くあり、厚生労働省に日医の考え方を伝えて、ある程度の猶予が欲しいと考えている」と述べた。過重労働問題が社会問題化する中で、医師にも他の職種と同様の規制が及ぼうとしていることへの懸念を示した。 日医の第140回定例代議員会 岡山県代議員の中島豊爾氏の個人質問や、関連して質問した宮城県代議員の橋本省氏に対しての答弁。中島氏は、過重労働の改善には異論がないと前置きした上で、「積極的に国民の健康を守る重責を果たしている者を、他の職種と同様に一般の『労働者』として取り扱うことには強い違和感がある。医師を『労働者』とする労働基準法と応招義務を定めた医師法との矛盾した法体系上の齟齬は、放置されたままだ」と指摘。政府が3月に策定した「働き方改革実行計画」で求められている、医療界が参加する検討の場に臨むに当たっての日医の方針を質した。 橋本...