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医学部定員増、半数超が「適切ではなかった」

レポート 2017年7月1日 (土)  水谷悠(m3.com編集部)

政府は6月9日、「経済財政運営と改革の基本方針2017」を閣議決定し、「2008 年度以降臨時増員してきた医学部の入学定員について、医師需給の見通しを踏まえて精査を行う」ことが盛り込まれた。 医学部定員は2008年度以降、2017年度までに1795人増え、現在9420人となっている。 医学部定員についてm3.com医師会員に聞いたところ、開業医、勤務医とも半数超がこれまでの増員を「適切ではなかった」と考えていることが分かった(『「医学部定員増、精査を」、骨太2017素案』、『「先発薬引き下げや差額自己負担」を削除、骨太2017』を参照。資料は、内閣府のホームページを参照)。 Q1:医学部定員をどうすべきとお考えですか? さらなる増員を求める意見は開業医6.5%、勤務医9.6%と少数にとどまった。現状維持派が開業医43.0%、勤務医48.7%と半数弱。減員すべきとの回答は開業医43.3%、勤務医34.7%で、意見が分かれた。 Q2:これまでの増員は適切だったとお考えですか? 開業医59.7%、勤務医51.7%と、半数超が適切ではなかったと回答。いずれも、適切と考えるとの回答を大きく上回っ...