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「遺伝子パネル検査」、2018年度先進医療、保険収載目指す

レポート 2017年7月1日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」(座長:間野博行・国立がん研究センター研究所長)は、「がんゲノム医療中核拠点病院(仮称)」の2017年度中の選定や、「遺伝子パネル検査」を活用した先進医療の2018年度からの実施、同年度末には薬事承認・保険収載などを目指すとした報告書をまとめた。 報告書は6月27日付。5月の第4回会議で報告書案に対して出された意見を踏まえ、修正した内容で、「がんゲノム医療実用化に向けた工程表」も作成した(『がんゲノム医療の「中核拠点病院」、7カ所程度指定へ』を参照、資料は厚労省のホームページ)。 (「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」報告書による) 「がんゲノム医療中核拠点病院(仮称)」は、通常のがん医療を基盤として、次世代シークエンサーによるゲノム解析結果から、個々の患者の治療法の決定までを担うほか、ゲノム解析関連の臨床研究、遺伝性のがんに関する遺伝カウンセリングなど、さまざまな役割を担うとし、8つの要件を掲げた。既存のがん診療連携拠点病院の仕組みに位置付けるため、今後、厚労省の「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」で具体的な要件を検討...