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“事故調”、初のセンター調査報告書を交付

レポート 2017年7月7日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療安全調査機構は7月7日、「医療事故調査制度の現況報告」の6月分を公表、センター調査報告書を交付した事例が1件あったことを明らかにした。報告書の交付は、2015年10月の制度開始以来、初めて(資料は、同機構のホームページ)。 医療事故調査制度では、遺族もしくは医療機関から依頼があった場合に、医療安全調査・支援センターである日本医療安全調査機構が第三者の立場として医療事故調査を実施することになる。このセンター調査の依頼件数も6月は8件と多く、制度開始以来の累計は40件。8件の内訳は、遺族からが6件、医療機関からが2件。センター調査の進捗は、「院内調査結果報告書の検証中」33件、「院内調査結果報告書の検証準備作業中」3件、「医療機関における院内調査の終了待ち」3件。 そのほか医療事故報告や院内調査結果報告、相談件数については、5月以前の実績と比べて大きな変動はない。医療事故報告は28件(累計652件)、院内調査結果報告30件(同414件)、相談件数160件(同3279件)。2016年6月の医療法改正で、相談のうち、遺族の求めに応じて相談内容を医療機関に伝達することが制度化されたが、該...