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日医、JMAT2チームを福岡県朝倉市に派遣

レポート 2017年7月12日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の石川広己氏は7月12日の定例記者会見で、九州北部豪雨で大きな被害の出ている福岡県朝倉市に、JMAT(日本医師会災害医療チーム)を2チーム派遣したと発表した。福岡県医師会の要請に基づくもので、同会が編成する大牟田市立病院と久留米大学病院のチームをJMATに指定した。日帰りで避難所を回る。石川氏は、「被災者の健康状態を診ることから始める。日頃服用している薬を持たずに避難している方も当然いると思うので、医療を継続することへの支援をする」と述べた。 日医常任理事の石川広己氏 過去の災害での派遣で蓄積した知見としてJMATの活動に求められる点としては、医療の継続とともに、生活不活発病への対応を挙げた。「動かなくなってADLが下がることや、2016年の熊本地震では車中泊し、“エコノミークラス症候群”になった例もあり、注意が必要。暑くなっているので、熱中症の問題や、腸管、消化器の感染症、食中毒にも注意しなければいけない」と述べた。 13日以降も派遣を行うかについては、12日の活動を終えた時点でJMATチームと朝倉医師会長、福岡県北筑後保健福祉環境事務所長などと協議する。 医療機関...