1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 救急病院と在宅診療所、「一つの病院」として救急対応

救急病院と在宅診療所、「一つの病院」として救急対応

レポート 2017年7月15日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

茨城県の急性期医療も担う在宅療養支援病院 「小豆畑病院」(医療法人社団青燈会:那珂市)と広域在宅診療グループ医療法人いばらき会 (医療法人社団いばらき会、水戸市、東海村など)の、二つの異なる経営母体の病医院が 「1つの病院」として機能するよう「連携」を進めている。在宅医療を受けている患者が増加傾向にある中で、急変時の患者が救急搬送されることで生じる問題を解消しようという試みだ。 両医療機関代表が発起人となり、日本在宅救急研究会が2017年5月に発足。「在宅医療は患者の急変に耐えられるか?」をテーマに、7月22日に第1回のシンポジウムを東京都内で開催する。 照沼秀也氏(左)と小豆畑丈夫氏 小豆畑病院院長の小豆畑丈夫氏は日本大学救急集中治療医学分野診療准教授でもあり、長年、同大救命救急センターで従事してきた。救急の現場で問題になっているのが、在宅医療を受けている患者が搬送されてきたケース。担当している医師に連絡が付かない場合に、どのような処置をするかの判断に時間がかかり、結果的に患者本人、家族が望まない救命処置をせざるを得なかったり、逆に普通に治療すれば十分回復する見込みがあるのに、家族か...