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義務年限果たさない地域枠学生、対策は?◆Vol.2

スペシャル企画 2017年7月21日 (金)  高橋直純、水谷悠(m3.com編集部)

[連載第1回はこちら] 医師の地域偏在解消の切り札として拡大が続く医学部の地域枠。2016年度の募集人員は計1617人に上り、医学部定員の約6分の1を占める。都道府県などが指定する地域で、卒業後の一定期間勤務することを義務付けるものだが、奨学金を早期に返済することで義務年限を果たさずに都心部に流出してしまうことがあるとされ、厚生労働省の審議会でも対策が検討されている(『「地域枠」義務違反の病院に罰則を検討、臨床研修部会』を参照)。 Q 2008年度の医学部定員増以降、地域枠で入学する医学生が増えています。卒業後、義務年限を果たさずに、他の都道府県に就職した地域枠養成の医師はいますか。 回答のあった18大学の医学部長・学長のうち、6大学で「いる」という回答があった。 Q 義務定年後の定着を見据えて、地元定着のための取り組みがあれば、教えてください。 【岩手医科大・佐藤洋一医学部長】義務年限中に学位取得できるようなインセンティブを用意することで、大学医局との連携を保ち、地元への定着を図っている(社会人大学院)。 【島根大・山口修平医学部長】他の都道府県に就職した医師はいる。義務年限の終了は...