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「東北の地域医療を支える」が使命 - 福田寛・東北医科薬科大学医学部長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2017年8月7日 (月)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

2016年4月に医学部を新設し、2017年4月に第2期生を迎えたばかりの東北医科薬科大学。1学年の定員100人のうち、実に55人が、卒業後に東北6県で一定期間勤務することを義務付ける「修学資金枠」での入学で、東北各地で地域医療に貢献することが期待される。初代医学部長の福田寛氏は、「東北の地域医療を支えることが、当大学の大きな使命。卒業生が定着しなければ、これは実現できない」と語る。いかにして学生を、東北地方の地域医療を支える存在として育てていくのかを聞いた(2017年6月19日にインタビュー。全2回の連載)。 ――入学定員100人のうち、修学資金枠が半数を超える55人。彼ら、彼女らが東北の地域医療を支える大きな力となることが期待されます 。 当大学の大きな使命が東北地方の医療を支えること。そのために、宮城県のみならず東北6県を視野に入れた医学部であることが特徴になっています。卒業生が東北地方に定着しなければこれは実現できないのですが、そのための仕組みの一つとして、2種類の修学資金枠があります。 東日本大震災のときに、クウェートから原油何百万バレルの寄付があった(編集部注:500万バレル...