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医師偏在対策は、地域への愛着-福田寛・東北医科薬科大学医学部長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2017年8月15日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら 福田寛医学部長 ――医師の偏在対策は、「強制力を伴わないと無理だが、難しい」とお考えです。 これは一般論ですが、医師偏在、田舎に医師がいなくなるのは、基本的に職業選択の自由があるからです。これに対し、法的に網をかぶせるのは極めて厳しい。でも、何らかの義務を伴うような対策がないとうまくいかないだろうという想像はつきます。例えば、国費を使っている国立大学の卒業生は一定期間へき地に行くべき、などと考えることは可能ですが、それは難しいでしょう。 ――そこで、強制ではなく、地域に愛着を持ってもらえるよう誘導すると。 そうですね。一言で言えば誘導ということになると思います。ただ、学生の意識、まだ入学して1年ですが、割とそういうことをしっかり考えてくれている学生も多い。体験学習のときや、学生が計画した飲み会に出かけて、学生と話をするのですが、結構真面目に考えています。まだあまり明確な考えとまでは言いませんが、地域医療をしっかり考えている学生もいますよ。 ――薬学部と連携した教育も行っているのでしょうか。 薬学部は薬学部でモデル・コア・カリキュラムがあり、最近変更したばかりです。も...