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新たに2人の死亡を報告、慈恵医大

レポート 2017年7月24日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

患者6人のがんの情報共有ミスがあった問題で、東京慈恵会医科大学附属病院は7月24日に記者会見を開き、改善策について説明した。これまで詳細を説明していなかった患者5人についても概要を説明。2人が死亡しており、そのうち1年5カ月間見逃された50代男性については「検査時点で手術をすることで、治癒する可能性があった」ことを明らかにした。 丸毛啓史病院長は再発防止策として、「キーワードは『ダブルチェック』と『時間差チェック』」として、画像診断報告書などを原則患者に交付したり、新たな「情報共有の司令塔となる部署」を設置したりすることを報告した。 東京慈恵会医科大学附属病院の丸毛啓史病院長(中央) 新たに2人の死亡を報告、1人は「治癒の可能性」も 会見に先立ち、同病院は7月20日に「慈恵大学診療情報共有改善検討委員会」の答申書を公表している(詳細は、『慈恵医大、がん疑い見逃し新たに5人、検討委』を参照)。丸毛院長は事案の公表や検討委設置に至った経緯として、2017年2月に報道され、その後に死亡した男性患者A(72歳で死亡)や遺族の強い意向があると説明した。 検討委員会の答申書で公表した5件のCT画像...