1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 日病独自の「病院総合医」、2018年4月から育成

日病独自の「病院総合医」、2018年4月から育成

レポート 2017年7月25日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会副会長の末永裕之氏は7月24日の定例記者会見で、日病として独自に育成する「病院総合医」制度の検討状況について報告した。この制度は新専門医制度で19番目の専門医として位置づけられる「総合診療専門医」とは別に日病が認定するもので、2018年4月の運用開始を予定している。末永氏は「総合診療専門医を否定するものではなく、それとは別に、病院から今求められている総合医を育成しようということだ」と方向性を説明した(関連記事は『日病が「総合診療医」養成を検討』を参照)。 日病副会長の末永裕之氏 末永氏は、日病独自の認定制度を設ける理由として、中小の病院では専門医を多く集めることが難しいために総合医が必要であり、大規模病院についても、「『これしか診ない』という専門医が隙間的なところを押しつけ合ったり、多くの疾病を持つ高齢者が増えている状況で、必要なのは総合医だ」として日病内で意見が一致したと紹介。また、「新専門医制度の中で、病院総合医をサブスペシャルティにしてくれと言っても、話が進まない」とも指摘した。 会員病院の日本赤十字社や済生会、地域医療機能推進機構(JCHO)などでもそれぞれが自前で養...