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2018年度改定、「悪くならないよう注視」 - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2017年8月11日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「診療報酬の抜本改定は無理」とのことですが、前回の2016年度改定で積み残した課題、2018年度の同時改定に向けたお考えを改めてお聞かせください。 「少しでも悪くならないように」という方針で注視していきます。次期診療報酬改定は、不合理や不整合の部分を微修正するといった程度で十分だと思います。 「今後も、診療報酬改定の個別の議論についても関わっていき、注視していく」と語る、日本医師会副会長の中川俊男氏。 ――例えば、不合理、不整合だと思っている部分はどの辺りでしょうか。 今年3月と4月の2回、中医協と社会保障審議会介護給付費分科会の委員が出席し、「医療と介護の連携に関する意見交換」を実施しました。ここで取り上げられた看取り、訪問看護、リハビリテーション、医療・介護の関係者・関係機関間の連携などの辺りだと思います(『看取りの問題「意思に反した搬送・救命措置等」』、『脳卒中・運動器の維持期リハ、焦点は介護保険移行』を参照)。 そのほか、モラルハザードを防ぐような改定は必要でしょう。例えば、在宅医療やリハビリテーション関係の点数です。 ――薬価制度の改革についても、先生は積極的に発言されて...