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退院支援・調整、6割の医師が「問題あり」◆Vol.11

医師調査 2017年8月25日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

[連載第1回はこちら] Q 病院から退院して在宅医療に移行する際、退院支援・調整で問題を感じることがありますか。 本調査に回答した医師706人のうち、問題を感じることが「ある」とした回答は、全体の58.9%だった。 勤務先別で見ると、病院所属の中で最も多かったのは、大学病院で70.4%。一方、退院後に患者を引き受ける立場にある診療所も半数近くが問題を感じていた。 Q 問題を感じている点についてご記入ください。 【病院に対して】 ・医療機関が在宅医療の現状を理解せず、無理な要求をしてくることが、たまにある。【診療所】 ・一方的に書類を送ってくるだけ、それも退院後に。事前調整とかがなくて、すぐ入院に戻る事例が多い。介護施設の対応可能疾患を病院の医師が把握していないのだと思う。看護師のいない施設で誤嚥患者の管理は無理。【診療所】 ・内服などが一方的で、複数科から処方を受けていると、個々の医師はそんなにたくさん出していると思わなくとも、在宅に戻ると、いきなり、6剤ルールも保てないほどのポリファーマシーになっている。【診療所】 ・紹介元にかかわらず、現在の患者さんの状態に対応した施設への紹介を望...