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“高齢県”、課題は地域医療構想への対応 - 森本紀彦・島根県医師会会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2017年8月20日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

島根県の人口は全国46位、一方、高齢化率は高く全国3位。高齢社会の“先進国”と言える島根県の医師会長にこの6月に就任したのが、森本紀彦氏。地域医療構想への対応が第一と考える森本氏は、「まず現場に行って、さまざまな意見を聞いて、そこから課題を抽出、整理するという取り組みを実施したいと考えている」と語る。副会長時代に取り組んでいた医事紛争や医療事故調査制度についての考えも含めて、就任の抱負をお聞きした(2017年7月28日にインタビュー。計2回の連載)。 ――松江市医師会や島根県医師会の役員を長年務められた立場から、島根県の医療の現状をどう捉えておられますか。 東京などの都市部では人口の高齢化が今後の重要課題ですが、島根県は既に“高齢県”。人口は減少傾向にあり、鳥取県に次いで少なく69万人強、高齢化率は全国平均の27.3%よりも高い33.1%で、全国第3位です(2016年10月1日現在)。 森本紀彦会長は、「現場を見て本質を見極めなさい」との言葉をモットーに、各地域を訪問して、事情を聴く取り組みから始める方針。 まだ会長になったばかりで課題を整理している段階ですが、“高齢県”の島根県にとっ...