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「3つの重要課題」、第一は地域医療構想 - 松井道宣・京都府医師会会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2017年8月25日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――基本的にはまず森前会長の取り組みを継承されていくとのことです。 継続して我々が取り組まなければいけない重要課題は、3つあると考えています。地域医療構想、医師偏在対策、医療安全対策です。 2010年に「京都地域包括ケア推進機構」を設立するなど、京都府発の先進的な取り組みは多い。 中でも重要なのが、地域医療構想で、京都府では特徴ある構想を策定しました。ネーミングも、地域医療構想ではなくて「京都府地域包括ケア構想(地域医療ビジョン)」です。入院医療だけでなく、これからニーズが増す在宅医療、あるいは地域包括ケアの視点が重要という考えからです。 2025年の「病床の必要量」をあえて明記しなかったのも大きな特徴です。京都府の6つの構想区域の全体量をおおまかに出しただけで、かつ高度急性期と急性期については区別していません。「高度急性期、急性期」1万2000~1万3000床、「回復期」8000~9000床、「慢性期」8000~9000床と推計しているだけです。 病床数を目標にするのではなく、必要な医療、必要な病床機能が各構想区域にあるはずであり、今の時点で2025年の医療を推定しても、地域の医療需...