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京都府全体、「1つの同門」を目指す - 松井道宣・京都府医師会会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2017年9月4日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――3つの重点課題のうち、2つ目の医師偏在対策についてお教えください。 医師偏在対策も非常に重要な課題で、我々が若い先生方に何を残せるか、残さなければいけないかという問題とも関係してくると考えています。 なぜなら、医師の診療科や地域の偏在は、医療ニーズがあるにもかかわらず、そこに必要な医師が行かないために生じるからです。しかし、強制配置は好ましいことではなく、選択肢として提示する姿勢が必要です。 京都府医師会が「里親」「育ての親」になるという姿勢で、若手医師の養成に取り組んでいく方針だという。 ――先生は、6月の日医代議員会で、「若手医師に選択の自由を!」というテーマで代表質問されました(『医師偏在対策は「医師の意思尊重」、今村副会長』を参照)。 医師は、どんな診療科を選び、どこで研修を受けるかなどは、それぞれ自分で決めるわけです。やる気や情熱、モチベーションを持って、選択してもらうためには、我々がそのための材料を提供することが必要です。 私たちが若かった時代と今とでは、医療環境を含め、社会が決定的に違います。私たちの時代は、胃癌や肝臓癌などをはじめ、癌をいかに治療するか、そのために手...