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医療行政が直面する「三つの境」越える - 鈴木康裕・厚労省医務技監に聞く◆Vol.1

インタビュー 2017年8月8日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

この7月、厚生労働省に「医務技監」という新たなポストが新設された。初代として就任したのは、鈴木康裕氏。鈴木氏は、慶應義塾大学医学部出身の医系技官。2010年に保険局医療課長に就任し、2012年度診療報酬改定を担当、2016年6月から厚労省保険局長を務め、グローバルヘルス、医療政策などその守備範囲は広い。 「医務技監」の役割とは何か、医療が複雑、高度化する中、どんな課題に取り組む予定なのか……。「医師の働き方改革推進本部」の本部長を務めるなど、その動向が注目される鈴木氏にお聞きした(2017年7月24日にインタビュー。計3回の連載)。 ――新設された医務技監は、厚労省トップの事務次官級のポストとお聞きしています。その役割は何でしょうか。“屋上屋”を重ねるとの懸念も聞かれます。 はんこを押す人が1人増えただけでは、全く意味がありません。「付加価値があるポスト」とすることが重要で、省内、省庁間、国家間における「三つの境」を越える役割を果たしたいと考えています。 「医師の働き方改革推進本部」の本部長も務めるなど、その動向が注目される厚労省医務技監の鈴木康裕氏。 第一の省内の境ですが、例えば、が...