新潟県立病院の勤務医、長時間労働調査に疑問

新潟県病院局が8月3日、県立13病院の長時間勤務の状況についての調査結果と改善策を発表した。これに関し、県立病院のある常勤医師が匿名を条件にm3.com編集部の取材に応じ、調査での長時間勤務の把握方法などについて疑問を投げかけた。改善に向けては「取り組みが始まることは良いこと。とはいえ、以前から指摘されてきたことで、今まで具体的な対応が取られてこなかったことについて、病院局と各病院の管理者は反省すべき」と厳しく指摘した（記事は『新潟県立病院の勤務医「時間外勤務80時間超」は17人』、資料は新潟県のホームページを参照）。 ――県病院局の発表について、どのような印象を受けましたか。 労働基準監督署からの是正勧告が契機とはいえ、県立病院で医師の長時間勤務の改善に向けた取り組みが始まることは良いことだと思います。しかし、この問題はずっと以前から指摘されてきたことであり、今まで具体的な対応が取られてこなかったことについて、関係者である病院局と各病院の管理者は反省すべきだと思います。 ――調査の方法や内容についてはどうでしょうか。 今回の報道資料について、幾つかの疑問点があります。長時間勤務の状況...