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広島大附属中学に入学、親元を離れ生活◆Vol.5

スペシャル企画 2017年9月5日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

――1948年、石飛氏は広島大学附属中学校に入学、親元を離れた生活が始まった。 無事、合格したら、親父が何と広島市内に家を買ってくれた。一番上の姉がちょうど結婚したばかりで、姉夫婦と一緒にその家で生活した。親父としても安心だし、姉夫婦にとっては家賃がタダ。僕自身は、「うまいもの食わしてくれるんじゃないか」と期待したけれど、姉もケチでさ(笑)。でも義兄とは野球もやったし、二人とも犬が好きで犬を飼って楽しい中学生活が始まった。 附属中学校に入学しても、日山先生に鍛えられていたせいか、最初はとても成績が良かった。周りは附属小学校から上がってきたので、本当は彼らの方ができるはずなのに、僕が数学なんかを友達に教えたりして、一目を置かれる存在だった。それで調子に乗っているうちに、中学高校一貫校で、高校に上がり、大学受験が近くなると、どんどん成績が落ちてきてね。陸上競技に相当はまっていたのも、あるけれど。 ――石飛氏の言葉通り、中高時代に熱心に取り組んだのは、勉強ではなく、スポーツや趣味のカメラだった。 中高時代のアルバムの1ページ(提供:石飛氏) まだ広島への原爆投下から3年。附属中学校の校庭は、...