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「倫理的、社会的影響」は4項目で検討

レポート 2017年8月10日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会の費用対効果評価専門部会(部会長:荒井耕・一橋大学大学院商学研究科教授)は8月9日の会議で、試行的導入についての検討のうち、倫理的、社会的影響などに関する観点についての議論を行った。厚生労働省は、5月31日の部会で提案した6つの要素のうち、「イノベーション」は総合的評価(アプレイザル)と価格調整の方法の検討の中で取り扱いを整理し、「小児の疾患を対象とする治療」については、除外することを提案、了承された(資料は、厚労省のホームページ。8月9日はこちら、5月31日は こちら 。記事は『費用対効果評価、「倫理的、社会的影響」は6要素』)。 5月31日の会議で提案していた6つの要素案は次の通りで、8月9日の会議では、当面は試行的導入において(1)から(4)を考慮することとした。 (1)感染症対策といった公衆衛生的観点での有用性 (2)公的医療の立場からの分析には含まれない追加的な費用 (3)長期にわたり重症の状態が続く疾患での延命治療 (4)代替治療が十分に存在しない疾患の治療 (5)イノベーション (6)小児の疾患を対象とする治療 (5)のイノベーションについては、これ...