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卒業生のネットワークが強み-上田陽一・産業医科大学副学長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2017年8月29日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

――卒業生はどのような進路なのでしょうか。 卒業生は卒後すぐに産業医学卒後修練課程に所属しますが、初期臨床研修で大学病院に残るのは1学年10人程度。後期研修は必ず産業医大で行うので、初期研修の間は外に出たいという希望も多いです。 後期研修は産業医を専門とする「専門産業医コースⅠ」(3年間)と臨床医学分野の専門医取得を目指す「専門産業医コースⅡ」(4年間)があります。後期研修で戻ってくると、どちらのコースであっても、産業医学実務研修センターで産業医としてのスキルアップをするための3カ月間の研修を受けます。 産業医学を専門とするコースIでは、日本産業衛生学会の「産業衛生専門医」を取得することができ、産業医の中でキャリアアップしていくコースです。コースⅠとⅡの割合ですが4:6が望ましいと考えていますが、現在、実際は3:7ぐらいとなっています。コースI希望者のより増加を期待しています。 大学と関連病院を行ったり来たりしながら、スキルを磨いていくのは他大学と同じです。コース終了後4-5年間のうち、2年以上は「産業医」として企業などに勤務しなくてはいけません。 ――産業医はどのようにスキル・キャリ...