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「奈良あんしんネット」を全県下に - 広岡孝雄・奈良県医師会会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2017年9月4日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――当面、どんな課題に取り組んでいくとお考えですか。 今後の医療において重要だと考えているのは、医療と医療、あるいは介護との連携です。そのために私の診療所がある奈良市医師会と大和郡山市では、「奈良あんしんネット」をこの6月から正式運用を開始しました。これは、「メディカルケアステーション」という多職種連携のICTツールを使った取り組みです。「メディカルケアステーション」は利用料が無料のため導入のハードルが低く、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどで気軽にメッセージの送受信ができるため、介護側が、主治医に連絡を取ったり、相談するのにも容易になることが期待されます。 奈良県には中小民間病院が多いため、地域医療構想を基に、各医療機関が自主的に今後の方針を決定することを期待する。 また隣接する京都府医師会も、「メディカルケアステーション」を使っています。京都府の患者さんが奈良県の医療機関を受診したり、またその逆の場合もあり、同じツールを使っていると便利な面があります。奈良市医師会と大和郡山市以外にも、多職種連携の取り組みを広げていきたいと考えています。 医療と介護との連携に当たっては、「...