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新薬の7成分、10品目の薬価を承認、収載は8月30日

レポート 2017年8月23日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は8月23日、新薬の薬価を承認した。7成分(内用薬4、注射薬3)、10品目(内用薬6、注射薬4)で、薬価基準収載は8月30日の予定(資料は、厚生労働省のホームページ)。 委員の関心が高かったのは、乳児型脊髄性筋萎縮症の治療薬であるスピンラザ髄注(一般名ヌシネルセンナトリウム)。類似薬がないため、原価計算方式で算定され、932万424円(12mg5mL、1瓶)の高薬価。乳児の場合、1回当たり日齢に応じて9.6mg~12mg(ヌシネルセン換算)投与。初回投与後、2週、4週、9週に投与し、以降4カ月の間隔で投与。 原価計算方式では通常、「平均的な営業利益率」を14.7%として計算されるが、本剤の場合は、その135%として計算された。先天性の遺伝子変異による致死的な脊髄性筋萎縮症に対して治療手段を提供する初めての医薬品であり、希少疾病用医薬品に指定されていることなどが理由だ。 厚労省によると、「平均的な営業利益率」の加算が最も高かったのは、オプジーボ(一般名ニボルマブ)の160%、140%が2品目あり、スピンラザ髄...