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医師会立看護師養成所の減少、地域医療に影響

レポート 2017年8月24日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の釜萢敏常任理事は8月23日の定例記者会見で、医師会立の看護師学校養成所などの状況について報告。応募者、入学者とも減少傾向にあるが、「医師会立の役割が低減しているとはさらさら思っていない」と強調した。医師会立養成所卒の看護師が減ることで、地域における看護職員の確保が困難になる恐れがあるとする危機感を表した。 調査は入学者もしくは卒業者のあった施設を対象に2017年5月に実施。医師会立の准看護師課程は182校(2016年度186校)、看護師2年課程72校(同74校)、看護師3年課程70校(同68校)、助産師課程6校(同6校)で、全体では330校(同334校)だった。准看護師課程の入学者は2012年度の9393人から2017年度は7692人に減少している。 看護師全体の養成数は1998年度の約7万5000人をピークに、1999年度にあった准看護師課程のカリキュラム改正の影響で減少。2005年度の約5万9000人を底に、看護系大学の増加とともに近年は増加傾向にあるが、それでも6万5000人程度に留まっている。看護師の有効求人倍率は2017年5月に1.49倍となり、1974年2月以来...