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病院間の「調整」、具体的やりとりは水面下-竹内公一・千葉大病院特任准教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2017年9月6日 (水)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

――2017年度はどのような関わり方をしているのでしょうか。 これまでの実績も踏まえ、2017年度は「地域医療構想調整会議開催支援事業業務委託」として県と大学が契約を交わすことになりました。 具体的にどのような話し合いになるかは、地域によって変わってくるでしょう。調整会議は2回予定されており、前半では「SCR」(年齢調整標準化レセプト出現比)について勉強しましょうというスタンスです。後半では「急性期指標」を使うかもしれませんが、データの出入りで曖昧なところがあり、どう使うか悩んでいます。 既に医療機関同士で話し合いが始まっており、具体的に地域連携部レベルで患者さんのやり取りが反映されている圏域では、果たしてそれらが必要なのかという素朴な疑問があります。全国的にも使われ方の問題を指摘する声も上がっているようですが、これまでに調整ができている、もしくは調整の環境ができつつある所では、「余計なものを持ってきやがって」という印象があるのかもしれません。 もっとも、僕たちはツール、数値があることをポジティブに捉えており、計画の頑強性をチェックする上でもいろいろなツールがあるのはありがたいです。こ...