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「入院患者自殺は重大医療事故」、日本医療機能評価機構が提言

レポート 2017年8月28日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医療機能評価機構(JQ)は8月28日の記者会見で、「提言 院内自殺の予防と事後対応」 の発刊を報告した。2015年に同機構が実施した会員病院での患者自殺の実態調査で、一般病院で自殺した入院患者の半数はがん患者と判明していることから、 「入院患者の自殺事故は、院内における主要な重大医療事故のひとつ。がんの患者の自殺予防は今後ますます重要になる」と説明している。 提言は、同機構と機構会員病院の有志で作る認定病院患者安全推進協議会が作成した。11項目から成っており、主たる内容は(1)ホットスポット(自殺多発地点)対策、(2)自殺のリスク評価、(3)スタッフ教育、(4)スタッフケア――の重要性を指摘している。 提言の内容を要約した「要旨」では「病院内の入院患者の自殺事故は、院内における主要な重大医療事故のひとつです。各病院は、入院患者の自殺を総合的な取り組みにより予防しましょう。不幸にも自殺事故が発生した場合には、ご遺族に配慮しつつ、当事者となったスタッフのケアやサポートに組織的に取り組みましょう」と説明している(提言は認定病院患者安全推進協議会のウェブサイトで公開)。 2015年9-10...