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日病会長、「医療続けられるのか」と危機感

レポート 2017年8月29日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は8月28日の定例記者会見で、「2018年度は大きな曲がり角の同時改定といわれ、下手をすると病院を閉じなければいけない、あるいは大きく機能を変えなければいけないような事態になるのではないか、今までやってきた医療を続けていけるのかという意見が上がってきている」と述べ、診療報酬のマイナス改定や、地域医療構想をはじめとした病棟、病床機能の見直しなどによって経営や先行きへの不安を訴える会員が多くいるとして危機感を示した。 相澤孝夫会長 相澤氏は、そうした事情を抱えているところに「医師の働き方改革」の議論が加わり、さらに不安が大きくなっていると指摘。日本の病院では当直医が救急患者に対応することが現実に行われているが、その場合に当直ではなく超過勤務となって手当を支払わなければならず、また休みを与えるためには医師をさらに雇用する必要がある。相澤氏は「今の経営状況の中で超過勤務手当を出せ、もっと医師を雇えということになると、経営が全くできないという意見もある」と述べるなど、会員病院の苦境を訴えた。 このような状況の中、「保険証1枚でどこでも自由に病院に行って診療を受けられるよ...